MTX 開始時には,副作用予防,早期発見・治療のために,主な副作用の初期症状を十分説明し,投与継続中も患者教育を繰り返し実施する.

 

骨髄障害,間質性肺炎,感染症などの重篤な副作用については,危険因子の評価と予防対策を実施し,発生時には適切な対処を速やかに行う.

 

 

 

骨髄障害

 

危険因子

 

  • 腎機能障害(GFR<60ml/min)
  • 高齢(>70歳)
  • 葉酸欠乏 ⇒ 口内炎や末梢血液検査でMCVの上昇
  • 多数薬剤(5剤以上)の併用
  • 低アルブミン血症 ⇒ MTXは血中でアルブミンと結合しているため低アルブミン血症では遊離MTXが増え、骨髄毒性を高める。

 

 

予防対策

 

  • 高度の腎機能障害(GFR<30ml/min)を有する患者には投与しない。
  • 日常診療では、脱水症状や口内炎に注意する
  • リスクの高い患者には葉酸製剤を併用する(5-10mg/週)

 

 

発生時の対処方法

 

  ただちにMTX投与を中止して、専門医療機関に紹介する。

 

 

 

間質性肺炎(MTX肺炎)

 

危険因子

 

・既存のリウマチ性肺障害

 

・糖尿病

 

・高齢

 

・低アルブミン血症

 

 

予防対策

 

・患者教育(初期症状を定期的に説明)

 

・診察毎の経皮的酸素飽和度モニター(SpO2)、聴診

 

 

 

発生時の対処方法

 

  ただちにMTX投与を中止して、専門医療機関に紹介する。

 

  

 

 

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